2021年04月26日
みなさん こんにちは。
私はからだ元気治療院の鈴木といいます。
今日は、私が勉強している「香り」についてお話をしたいと思います。
みなさんは、もしある香りを嗅いだとしたら、どんなことを感じるでしょうか?
好きとか、嫌いとか?それとも華やかとか、爽やかとか?もしかしたらその香りの思い出とか・・・そんなことを感じるかも知れません。そう、香りは感情とイメージ、記憶をいっぺんに伝えてくれる最高のプレゼントといわれています。聞くと人間のすべての遺伝子の約3%が香りに関わっているみたいです。これって、すごいことですよね。
私がなぜ、香りを勉強し始めたのか理由をお話しします。それは、昨年6月にマンションのベランダに咲いたラベンダーでした。きれいに咲いたその花は、フルーティーで爽やかな香りがしました。そういえば春先には水仙やチューリップの花が咲きます。夏の終わりには金木犀のよい香りがします。私は自然の中で咲くこの植物たちを今まで何にも知らなかったことに気づき、反省し勉強したいと思いました。
植物は花や果実、葉や樹脂、根からいろいろな香りを作っています。植物が作る香りは大きく分けて3つの作用をするそうです。まずは誘引効果:受粉や種を遠くに運ぶため昆虫や鳥を引き寄せる香りです。二つめは忌避効果:食べられたり養分を摂られたりすることを防ぐため昆虫などを遠ざける香りです。三つ目は抗菌効果:カビなどの真菌・細菌の発生や繁殖を防ぐ香りです。すこし勉強すると香りのことがいろいろ解ってきて楽しくなりました。
ローマンカモミールはキク科なのに青リンゴのようなフルーティーな香りがします。私はアロマスプレーにして楽しんでいます。フランキンセンスはクリスマスの定番の香りです。樹脂そのものは弱い香りですが香として焚くと独特の強い香りがします。ストレスが溜まって眠れない時、心の中のモヤモヤを洗い流してくれるでしょう。
憂鬱な気分を明るくしたい時や集中したい時は、ペパーミントやレモンをお勧めします。
ペパーミントはメントールという成分を含み清々しい香りがします。レモンは柑橘系の香りで緊張を和らげてくれます。
ぐっすり眠りたい時は、ラベンダーはいかがでしょうか?心に静けさと落ち着きを取り戻し、気持ちを安定してくれます。
暑い日は、私は個人的にジェニパーベリーをお勧めします。古くから洋酒のジンの香りとして使われており森林の中にいるような爽やかな気分にしてくれます。
花粉症を和らげたいときや風邪の予防には同じフトモモ科のティートリーやユーカリがお勧めです。
ティートリーはオーストラリアの先住民族のアボリジニの間でお茶として飲まれていました。アボリジニの伝統的な治療薬として古くから知られています。ユーカリは成分のユーカリプトールが花粉症や風邪の症状を和らげてくれると思います。
そうそう、忘れてならないのはローズの香りです。有名で高価な精油ですがこんな話があります。
ある研究で、この香りをつけて生活した女性とつけないで生活した女性の顔写真を比較したところ、つけて生活したグループの方が魅力的だと評価されたみたいです。なぜか、よくわかる気がします・・・・
今、自然破壊が進み多くの植物が絶滅危惧種になっています。白壇の名前でお香などに使われてきたサンダルウッドはインドでは保護森林となっており政府が管理しています。伽羅と呼ばれ香木として有名なアガーウッドは絶滅危惧種です。香りの学会では環境への意識を高め、植物や自然との共存を目指す活動が盛んに行なわれています。その一つが「香育」という子どもたちに向けた香りの体験教育で自然環境の大切さを伝えています。この活動をするにはアロマテラピーインストラクターと環境カオリスタの資格が必要です。アドバイザーの資格を取った私は今、これらの資格を取るために学校に通っています。
世の中には、自粛が続きイライラしている方も多いかも知れません。
そんな今、お勧めしたいことは「ぜひ、ご自宅で香りを楽しみませんか?」という提案です。
香りがみなさんの生活にお役に立つことを心から願っております。
今日はこの辺で失礼いたします。話を聞いていただき、ありがとうございました。