2023年07月03日
いつもからだ元気治療院スタッフブログをご覧いただきありがとうございます。
からだ元気治療院の徳永です。
長雨が続き、パッと晴れない天気が続いていますが
いかがお過ごしでしょうか。
中医学では、梅雨というのは
雨が続くことで、身体が重く感じたり、
体内の水の巡りが滞ってむくんだり、
お腹に不調を感じやすくなる時期らしいです。
自分の身体と向き合って過ごしたいですね。
身体の健康も大切ですが、心の健康も忘れてはいけません。
運動するには天気も気にしないといけないし…
美味しいものを食べるのも、ついつい食べ過ぎてしまいます…
そんな時のおすすめは「読書」です。
便利な電子書籍などがあり、試しに活用したこともありますが
ページをめくる感覚が好きな私には不向きのようでした。
しかし、紙の本では持ち歩ける冊数も限られるため
電子書籍の活用法を模索中です。
さらに便利な、”耳で聞く読書”とやらもあり、
どんどん読書が進化しています。
知識欲が深い人にはたまりません。
ではでは、最近のおススメの本をご紹介したいと思います。
■その気持ち、なんて言う? -プロに学ぶ感情の伝え方-
言葉にならない気持ちを言葉にする
内閣府の調査によると、中学・高校生のインターネット利用時間は
1日平均4~5時間となっています。
情報社会といわれるだけに、メールやSNS、アプリなどで
コミュニケーションをとる現代人は情報に操作されています。
この本は、Eテレで放送された教養バラエティ番組
「言葉にできない、そんな夜。」を書籍化したものです。
言葉にならない言葉というのは、
自分が感じている以上に日常の中にあります。
「エモい」、「草」、「映え」、「推し」、「蛙化現況」、「好(ハオ)」など、
これら若者の間で使われている言葉たちは、
円滑にコミュニケーションを取るための手段として略語や造語が使われ、
なかなか説明できない気持ちを共有しやすいようにしているのではないでしょうか。
本の中では、以下の10章で構成されています。
・日常の隙間
・恋愛の不思議
・仕事への葛藤
・”推し”への愛
・つながりの中で
・感謝、嫉妬、後悔
・あの頃
・大人になるということ
・季節
・言葉にする技術
日常の言葉にできない瞬間を切り取り、
小説家やミュージシャン、俳優、芸人などによる絶妙な瞬間がおさえられています。
言葉のプロたちによる、表現方法や言葉の楽しみ方は必見です。
感じている気持ちをすべて言葉にするのではなく、
あえて言葉にせず、その刹那の気持ちを記憶することも風流かもしれません。
■罪と罰
ドストエフスキーの名作の一つです。
『貧しき人々』(またこの本もすごくいい!)でデビューしたドストエフスキーですが、
その後は鳴かず飛ばずの作家人生を歩みます。
ドストエフスキーの本はとにかく、「長い」「親近感がわかない」と感じます。私もそうでした。
けれども、読み進めていくうちに物語の主人公に感情移入するような、
自分が主人公になっていく感覚が出てきます。
『罪と罰』の中で主人公は、自分の信念が絶対に正しいと思い込み悪事を犯します。
解説者の中には、それは「おごり」であると解釈する人もいます。
人間が陥りやすい”病”です。
インターネットが普及した現代で、日々様々な情報が飛び交っています。
”病”とは、世の中の情報には決して親切ではない、誤った情報もあり、
その誤った情報に翻弄され、傷ついたり、相手を傷つけてしまう”病”です。
勝手に傷つき、勝手に傷つける「おごり」を「罪」として認めること、
この『罪と罰』を含め、ドストエフスキーの作品に通底するテーマでもあります。
今回はこの2冊をご紹介しました。
長雨が続き、外に出れないときは家の中で読書をしてみてはいかがでしょうか。
自宅に本が溜まってきているので、梅雨が明けたら家の中を整理してみようと思います。
そして、新しい本を仕入れて読書部屋を充実してきます(^^)